法政大学能楽研究会

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能楽研究会について

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幹事長よりごあいさつ

法政大学能楽研究会のホームページにアクセス頂き、ありがとうございます。
平成27年11月から1年間当会の幹事長を務めることになりました、文学部日本文学科三年の久保田瑠璃と申します。

さて、皆様はどのような経緯でこのページをご覧いただくに至ったのでしょうか。インターネットが普及した現代とはいえ、能楽、ましてや大学の能楽サークルについて検索される方はそう多くはないかと思います。しかし実際に検索すると、意外にも全国には、様々な流派のお役、お囃子を稽古する能楽サークルを持つ大学があることが分かります。そのうちの一つが、私ども法政大学能楽研究会です。“研究会”とサークル名にありますが、常に机に向かって頭で能を研究しているわけではありません。当会は創立された70年前から、実際に身体を使い、謡(能の声楽部分)や仕舞(能の一部の所作や舞)を稽古し、実演することを中心に活動しています。

私は大学に入学し当会に出会うまで、ほとんど能に触れたことがなく、自分とは関係しない高尚な世界なのだというイメージを持っていましたが、このイメージは入会後覆されました。なぜかというと、能には、長きにわたるプロの能楽師の方々の歴史と共に、能楽師の師範に付き稽古に励む素人弟子の存在があったということを知ったからです。今でも様々な習い事がありますが、仕舞や謡はその一つとして、昔から多くの人に親しまれてきたものなのです。

新しく習い事を始めるのは、少し勇気がいることかもしれません。「習っても自分にできるのだろうか」「何も知らない自分が始めてもいいのだろうか」「先生や同世代の人はどんな人だろう」など、考えるときりがありません。しかし、仕舞や謡を習い始めるために身構えて勇気を振り絞る必要はないと、私は思っています。

はじめは皆、右も左も分からないのが当然です。師範はそれを知った上で、動きや声の出し方ひとつひとつを説明してくれます。例えば昔、ピアノはバイエルからはじめていたように、能も基本の動作や謡の節から学んでいくので、いきなり難易度の高いことを要求されるわけではありません。また、稽古仲間も同じスタートラインから始めますし、上級生もかつては初心者だったわけですから、自分が能について知らない・できないという躊躇はとてももったいないことです。

私は稽古が好きです。なぜかというと、必ず上達につながるからです。もちろん、どんなに稽古を積んでもなかなか上手くいかない時や、稽古をしたからといってすぐに何かができるようになるわけではありません。それでも、何度も繰り返し動き、謡い、ひとつひとつの積み重ねを大切にすることで、初心者の自分から少しずつ成長できます。その喜びや、次の成長を目指す気持ちは、他の何物にも代えられません。

仕舞や謡は、大学時代だけでなく、卒業後にもずっと続けられるものです。自分の身体と、一足の足袋と、1本の扇があればいつでも簡単に始められます。ですが、同年代の仲間と日々切磋琢磨しながら稽古をすること、たった一つの舞台を自分たちで作り上げていく経験は、大学時代の今でしかできないことではないでしょうか。

法政大学は能楽の研究が盛んなうえに、都内の能楽堂に通いやすい立地です。そして、当会は大学の広々とした和室を稽古場として利用させていただいています。シテ方観世流能楽師の小早川修先生を師範に大学にお越しいただいて、お稽古をつけていただいています。

大学の中だけではなく、他大との交流舞台や合宿などの機会もあり、かけがえのない思い出もたくさんあります。

少しでも当会が気になった方は、どうか気軽に私たちの元を訪れてほしいです。お待ちしております。

今後とも幹事長として、励んで参りたいと思います。

2016.3.21 久保田 瑠璃

幹事長紹介

久保田瑠璃
久保田瑠璃〈茨城県出身〉
2014.04 能楽研究会入会
2015.11 幹事長就任