法政大学能楽研究会

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能楽研究会について

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幹事長よりごあいさつ

法政大学能楽研究会のホームページにアクセス頂き、ありがとうございます。
今年度代表を務めることになりました、竹内華奈と申します。

当会は七十年近くの長い歴史を持つ法政大学の古典芸能サークルであり、能楽の研究を活動内容としております。普段は仕舞や謡の稽古を中心に、年に何度か舞台でその成果を見せます。計三回の他大学との合同舞台と、学祭での自主公演、そして一年間の大成となる3月の「法政能」など。他にも意思があればお囃子や能面作りも可能となっております。

また好みの舞台が近くで公演されれば皆で観に行き、毎年夏には名古屋にて全国学生能楽コンクールに出場したり、佐渡島まで合宿に行って能舞台で稽古をしたり(因みにどちらも鈍行列車の旅になります)、秋の学祭前には一同協力して舞台を作り、完成した夜には仮装をしてハロウィンパーティーをしたり、イベントや他大との交流も盛りだくさん。またそうした中で、サークル内の雰囲気が良好であることも魅力の一つだと思えます。

当能研では実に多くの行事がありますが、私が特に貴重だと思っているのが、師をはじめとした様々な関係を通して、一般公開されている舞台の裏側を見られるということです。

例えば、年四回行われる「代々木果迢会」のお手伝い。国の有形文化財に認定されている屋敷舞台にて公演が行われる際、前日には舞台を雑巾や叩きで大掃除し、当日は看板を出して下足番をしたり、公演が始まったら裏でビデオを撮っていることもあります。また昨年の夏合宿では佐渡島賀茂神社での夜能に仕舞で参加させて頂いた他、舞台の幕を上げたり道具を片付けたり、さらには室町時代に織られたという装束を畳むのを手伝ったりなど。この後はしばらく興奮が収まりませんでした。他にも「法政能」にて舞台を貸して頂く靖国神社と関係を持つなど、当能研に入っていなければ経験できなかった事があります。

能楽は日本文化に広く関わっていますが、世間にはあまり浸透していません。「能楽研究会」と言うと農学や脳学と勘違いされたり、歌舞伎とどう違うのかと尋ねられることはもはや毎度のこと。私も日本史で習った観阿弥世阿弥の他一度だけ高校の授業で観たきり、大学に入学して当能研メンバーになるまで知識はほぼ皆無でした。数ある古典芸能の中、何故ピンポイントで能楽を選んだのかもよく覚えていません…。

しかし、今はその演技の曖昧さ・静けさとそこに浮かび上がる勢い・激しさ、空間を生み出す謡やお囃子、お話の世界を表す道具や能装束など、能楽には言葉で言い表せない「隠された」魅力が感じられます。また私は特に能面を好んでいますが、一見恐ろしいと言われる彼らが角度により様々に表情を変えるのを見るのも、大変楽しく愛しいものです。

能楽は一人だけでは成し得ません。互いに教え・教わり、互いに謡い・舞います。

私たちは今多く恵まれた中で楽しく活動することができています。素晴らしい師やOB・OGが、そして楽しい仲間たちがいます。支えて下さる皆様には、この場を借りて心より感謝申し上げます。

そしてもし能楽に興味を持った方がいたら、ぜひ我々のもとへ襖をたたきに来て下さい。いつでも歓迎いたします。

まだまだ力不足ではありますが、この度の代表としてできる限りのことを成し、これからも会員一同さらに盛り上げ活動していきたいと思っております。

どうぞ法政大学能楽研究会をよろしくお願いいたします。

2013.1.17 竹内華奈

幹事長紹介

竹内華奈
 竹内華奈<たけうち・かな> 東京都出身
 2012年04月能楽研究会入会
 2013年11月能楽研究会幹事長就任